「店長がうざい」「店長が嫌い」と感じている方は多いことでしょう。
店長の指示が細かすぎたり、言っていることが変わったり、偉そうな態度で接してきたりすることでストレスを感じ、「飛ばしてやりたい」と思うことも多いはずです。
ただ、大前提として「店長を辞めさせる」「異動させる」といったことは簡単にはできません。
店長には店舗全体の管理という重責があり、時には「嫌われ役」になることもあります。
そこで、今回は私の店長経験を元に、店長が嫌われがちな理由や、飛ばすための現実的なアプローチ方法なども解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
店長がうざい・嫌いと感じる理由とは?
常にイライラしていて居心地が悪い
店長が常に怒りっぽく、少しのミスや細かいことでもすぐに叱られるような環境だと、働いている側としては非常に居心地が悪く感じますよね。
店長が苛立っている様子を見ると、「また何か怒られるのでは?」と気を使いながら働かなければならず、精神的な負担が大きくなってしまいます。
こうした状況では、ほかのアルバイトスタッフも同様にストレスを抱え、チーム全体の雰囲気が悪くなることもあります。
失敗に対してしつこく指摘してくる
仕事の失敗やミスは誰にでも起こり得ることですが、それに対して店長がしつこく何度も指摘してくると、精神的にかなりの負担になりますよね。
過去のミスについて繰り返し言われると、「もう一度失敗したらどうしよう」と萎縮してしまい、かえってミスが増えてしまうこともあると思います。
また、失敗のたびに店長から強いプレッシャーを感じると、仕事への意欲も下がり、職場に行くのが憂鬱になってしまうものです。
上から目線の態度が不快
「どうしてこんな簡単なこともできないの?」といった上から目線の態度に嫌気がさすこともあるでしょう。
店長としては店舗の効率や質を守るために厳しい態度をとることもありますが、スタッフに対して尊重を欠く態度は、どうしても反感を買いやすくなります。
話が一方的で意見を聞いてもらえない
店長が常に一方的に話し、スタッフの意見を聞いてくれないと感じると、働く意欲が削がれてしまいます。
職場での問題や改善点を提案したいと思っても、店長が自分の意見ばかり押し通してしまうと、何も言えない雰囲気が生まれ、スタッフも意見を言うことを諦めてしまいがちです。
このような職場では、やりがいや信頼感が失われ、働くモチベーションが低下する原因になります。
シフトの希望を考慮してくれない
シフトの希望が通らなかったり、シフトの作成がギリギリすぎてプライベートな予定を立てられないことも大きな不満要因です。
店長はシフトの調整に苦慮していることが多く、全員の希望を通すことが難しいため、不満がたまりやすい部分でもあります。
店長を飛ばすためにできる現実的なアプローチ
上司やエリアマネージャーに相談する
店長との関係がどうしても改善しない場合、上司やエリアマネージャーに相談するのも一つの手段です。
店舗の状況や雰囲気を上層部に伝えることで、店長に対する評価や改善が進むこともあるでしょう。
また、相談の際には具体的な事例を交え、冷静な言葉で相談することが重要です。
「店長がうざい」といった抽象的な表現ではなく、「指導方法がキツすぎて、業務に支障が出ています」などと具体的に伝え、解決策を提示しましょう。
フランチャイズ店舗の場合、定期的に本社の人間がお店に来ることがあるので、その時にこっそり相談してみましょう。
他のスタッフと協力関係を築く
正直、一人でああだこうだ言ったとしても、店長に痛手を与えるというのは難しいのが現実です。
当然ですが、「店長ではなくスタッフに問題があるのかも」と思われてしまう可能性もあります。
そんなときには、他のスタッフと協力をして上司やマネージャーへ相談してみるのもよいでしょう。
多くのスタッフが店長が原因で悩まされているということが伝われば、上の人間たちも重い腰を上げて対処法を考えてくれるかもしれません。
もしも会社全体が腐っており、上の人間も酷い店長と同じ考え方なのであれば詰みです。自分が勤務先を変えるしかありません…
労働基準監督署へ相談する
労働基準監督署は、労働基準法などの労働関係法令に基づき、労働条件や労働環境の適正化を監督・指導する行政機関です。
店長の行為が労働基準法違反に該当する場合、労働基準監督署に相談することで、適切な対応を求めることが可能です。
労働基準監督署に相談できる主な内容
- 賃金未払い
- 長時間労働
- 休憩・休日の不提供
- 労働条件の不利益変更
これらの問題が発生している場合、労働基準監督署に相談することで、調査や是正指導が行われる可能性があります。
ただし、店長の態度やコミュニケーションの問題など、労働基準法に直接違反しない事項については、労働基準監督署の対応範囲外となることがあります。
その場合、企業内の相談窓口や労働組合、総合労働相談コーナーなど、他の適切な機関への相談を検討することが望ましいです。
労働基準監督署への相談方法や対応内容については、厚生労働省の公式ウェブサイトで詳しく紹介されています。
休憩を取らせてくれないなどの、法的にNGなことをしている店長の場合であればこの方法もありです!
店長を飛ばすのはかなり難易度が高い
「店長がうざい」「店長を飛ばしたい」と感じている方も多いでしょうが、実際に店長を辞めさせたり異動させたりするのは非常に難しいのが現実です。
ここでは、なぜ店長を飛ばすことが難しいのか、その理由と背景について解説します。
店長の役割と会社からの信頼
店長は、店舗の売上やスタッフ管理、在庫管理など多岐にわたる責任を担っています。
これは、店舗の運営全体に影響を与える重要なポジションであるため、会社からも高い信頼が求められる役割です。
店長がスタッフと良好な関係を築けていなくても、売上目標を達成し、効率よく業務を回している場合、会社は店長を「店舗の成功に欠かせない存在」として評価するこもあるでしょう。
アルバイトスタッフの不満だけでは、店長の異動や配置転換がすぐに検討されないことが多いのです。
人員配置の制約
特に小規模な企業や店舗数が限られている会社では、店長の異動や配置転換を行うためには、他の店舗での人員バランスも考慮する必要があります。
会社が限られた人数で運営している場合、簡単に異動を行うことはできません。
また、異動先に店長としての適任者がいるかどうかも問題になります。
たとえ現場で不満があっても、企業全体の人員配置の都合から「現状維持」が選ばれるケースも多く、これが異動の難しさにつながっています。
法的問題がない限り異動は難しい
店長に対する不満があるとしても、パワハラや不正行為などの法的な問題がない限り、異動や解雇といった処分が行われることは少ないです。
たとえば、スタッフが店長の態度にストレスを感じている場合でも、それが客観的な証拠に基づかない主観的な不満だけでは、会社は店長を飛ばす決定を下しづらいのが実情です。
企業としては、リーダーに一定の裁量を与えるため、明確な法的問題がない限り店長をその場に留める判断をするのが一般的です。
店長を飛ばすことが難しい以上、まずは自分自身ができる範囲での工夫や、職場での人間関係の改善を図ることが現実的な解決策となります。
店長を飛ばす方法を考える前に試したいこと
店長を「飛ばす」「辞めさせる」「異動させる」といったことは難しいため、まずは他の方法を検討してみることが大切です。
店長との関係がうまくいっていないと、どうしてもネガティブな感情に囚われがちですが、以下の方法を試してみることで、店長との関係が改善される可能性もあります。
自分の働き方を見直す
店長に対して不満を感じているとき、まずは自分の働き方を見直してみることも大切です。
店長に依存せずに仕事をこなす力を身につけることで、店長からの干渉が減る場合があります。
たとえば、日々の業務で発生する小さな問題は自分で解決するよう心がけ、必要に応じて店長に報告するスタイルを取り入れてみましょう。
店長も「このスタッフなら任せて大丈夫」と感じるようになり、細かい指示や監視が減る可能性があります。
店長の視点に立ってみる
一見理不尽に感じる店長の指示や態度にも、何かしらの意図があるかもしれません。
店長もただ「嫌われたくて」厳しくしているわけではなく、責任感からやむを得ず厳しい指示を出していることも多いのです。
そのため、「なぜこの指示が出されたのか?」を考えてみることで、店長の考えや意図が見えてくることもあります。
そうすると、「うざい」と感じていた指示にも納得がいき、関係が改善される可能性が出てきます。
店長たちのリアルな意見もまとめておりますので、下記記事も参考にしてみてください。
他のスタッフと協力して働く
店長との関係に悩んでいる場合、他のスタッフと協力して働くことも有効です。
他のスタッフとチームワークを高め、効率的に仕事を進めることで、店長に頼らずに業務が完了することも増えてきます。
チームとしての連携がうまくいけば、店長の介入も少なくなり、自由度が増すことがあります。
さらに、他のスタッフと意見を共有し、同じ悩みを持っている人がいれば支え合うことで、店長に対するストレスが軽減されるでしょう。
最後に|店長がうざいのは仕方がない面もあることを知っておいて!
店長に対して「うざい」「嫌い」と感じてしまうことは珍しくありませんが、その理由には店長の立場上どうしても避けられない部分もあることを理解しておくと、少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。
店長は、店舗の売上やスタッフ管理、在庫管理など、幅広い責任を負っているため、時には店舗の利益や効率性を最優先に考え、スタッフに厳しい指示を出すことが求められるのです。
また、店長は店舗全体を円滑に運営するために、スタッフに嫌われる覚悟で規律を守らなければならない場面も多いです。
決して「うざくしているわけではない」ものの、業務をスムーズに進めるためにあえて厳しくしている場合もあります。
例えば”廃棄食品の持ち帰りを禁止する”など、店長自身も「別によくね?」と思っていることだとしても、立場上許すわけにもいかないこともあります。
店長がスタッフの好感度を気にしすぎると、店舗の管理が甘くなり、結果的にスタッフ全員にとって働きにくい職場になるリスクもあるのです。
だからこそ、店長に「うざい」と感じる部分があっても、「店舗全体を守るための立場だから仕方がない」と割り切ることで、少しストレスが和らぐかもしれません。
そして、自分ができる対策や工夫をしながら、できるだけ円滑な職場環境を作っていくことが現実的な解決策になります。