「バイトで仕事ができない」「自分がうまく覚えられない」「バイト先のみんなに申し訳ない」と感じることは多いと思います。
誰もが最初は初心者で、少しずつ成長していくものですが、それでも仕事ができないことへの申し訳なさや、周囲の期待に応えられないというプレッシャーを感じることは少なくありません。
特にアルバイトでは、短期間で覚えなければならないことが多く、仕事ができない自分に対して「辛い」と感じてしまうこともあるでしょう。
今回は、仕事ができない、覚えられないという辛い気持ちに対して、どのように考え、どのように対処すればよいかをご紹介します。
店長として多くのアルバイトを指導してきた視点から、仕事に悩んでいるあなたに向けて具体的なアドバイスをお届けします!
仕事ができないと感じる理由とその辛さ
アルバイトは覚えることが多すぎる
アルバイトを始めると、覚えるべきことがたくさんあります。
商品知識や業務の手順、お客様対応など、最初は全てが新しくて圧倒されることが多いでしょう。
そのため、「仕事ができない」と感じることも無理はありません。
特に飲食業や販売業などでは、業務のスピードも求められるため、覚えることの多さがプレッシャーになりやすいです。
覚えられない自分に対する自己嫌悪
新しい仕事を覚えることに苦戦していると、「なぜできないんだろう?」と自己嫌悪に陥ることがあります。
「こんなことも覚えられない自分はダメだ」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、それは決してあなたがダメなわけではありません。
誰でも最初は経験が少なく、最初からすべてを完璧に覚えられるわけではないのです。
最初の数ヶ月を耐え切れば、仕事は少しずつできるようになっていき、そのうち普通にこなせるようになります。
むしろ、最初の数ヶ月は仕事ができないことの方が普通だと思っておきましょう。
私も今では店長ですが、最初は仕事覚えが悪すぎて怒られてばかりでしたよ!
周囲への申し訳なさ
「仕事ができない」という気持ちを抱えたままだと、周囲に対して「申し訳ない」と感じることが増えます。
特に店長や先輩から指導を受ける際に、自分がなかなか覚えられないことが原因で迷惑をかけていると感じることがあるかもしれません。
しかし、仕事ができない時期に無理に自分を責める必要はありません。
周囲の理解やサポートを受けながら少しずつ成長していくことが大切です。
向いていない職種の可能性
「仕事ができない」と感じる理由として、もしかしたら自分にその仕事が向いていないということも考えられます。
どんな仕事でも向き不向きはありますし、無理に自分に合わない仕事を続けることが、余計に辛く感じさせることもあります。
自分の強みや興味がある分野で仕事をしていないと、仕事を覚えるスピードも遅く感じることが多くなるためです。
例えば、細かい作業が得意でないのに、単調で正確さを要求される仕事をしていると、どうしても「できない」と感じることが増えます。
そのような場合、無理にその職種を続けるよりも、自分の得意分野を見つける方がより満足感を得られるかもしれません。
向いていないと感じたら、自分に合った仕事を探すことも一つの方法です。
私はコミュ障なのに営業系の仕事をしたことがあり、心の底から向いていないと実感したことがありました…
仕事ができない時の考え方
できない自分を受け入れる
まず大切なのは、できない自分を受け入れることです。
「まだ覚えられていない」「うまくできない」と思う自分を無理に否定せず、現状を素直に受け入れることが、心の負担を軽くします。
誰でも最初はできないことばかりです。
大切なのは、できないことを悔やむのではなく、その後の努力で成長していくことです。
焦る必要はないことを知る
覚えるべきことが多いと、焦ってしまうこともありますが、焦ることが逆に覚えるスピードを遅くしてしまうこともあります。
よくあるのが、焦ってパニックになりミスが増えてしまうというものですね。
気にする必要はないので、最初は一つ一つをしっかりと覚えることを心がけ、できることが増えていく感覚を大切にしましょう。
焦らず一歩ずつ進むことが、最終的には大きな成長につながります。
自分に優しくする
仕事ができない自分を責め続けると、ますます自信を失ってしまいます。
そんな時は、自分に優しく接してあげることが重要です。
「今日は少しでも覚えられた」「少し進歩した」といった小さな成功を自分で認めることで、ポジティブな気持ちを持ち続けられます。
「自分にしてはよくできた!」と、他人ではなく自分の評価基準で見てあげましょう。
同じ悩みを持つ仲間を見つける
同じく「仕事ができなくて辛い」と感じている仲間を見つけると、かなり気持ちが楽になります。
悩みを共有できる人がいれば、「自分だけが辛いわけじゃないんだ」と思え、心の支えになってくれることでしょう。
新人の同僚や、少しだけ早く入社していた先輩が同じ悩みを持っていることが多いです。
もしも近くにいないようであれば、Yahoo知恵袋やYouTube、TikTokなどで「仕事ができない 辛い」と検索をすると、同じ悩みを持つ人の投稿がたくさん出てくるので、ぜひ試してみてください。
ただし、足の引っ張り合いにはならないように気をつけてくださいね!
仕事ができないときの対処法
仕事の優先順位をつける
アルバイトをしていると、覚えることがたくさんあって焦りがちですが、最初から全てを完璧に覚えようとするのは無理があります。
最初は、業務の中で最も重要な部分から覚えていくことが大切です。
例えば、接客業であれば、まずは基本的な挨拶や注文の取り方、お会計方法など、基本を抑えることが優先です。
できることを一つずつ増やしていけば、自然と覚える量も減り、効率よく学べます。
メモを活用する
覚えるべきことが多いと、何から手を付けていいのか分からなくなることがあります。
そんなときにはメモを活用して、覚えたことややるべきことを可視化しましょう。
メモを取ることで、頭の中を整理できると同時に、後で確認する際にも役立ちます。
最初はメモを取ることが面倒に感じるかもしれませんが、習慣になれば、業務をスムーズにこなす助けになります。
メモは殴り書き用とまとめ用の2種類を持っておくのがおすすめです!
先輩や店長に質問する
「仕事ができない、覚えられない」と感じた時には、遠慮せずに先輩や店長に質問することが大切です。
最初は誰でもわからないことだらけなので、質問することに対して負担に感じることはありません。
むしろ、質問を通じて、自分がどのように改善すべきかを学ぶことができます。
また、質問することで、相手からの信頼を得ることができる場合もあります。
同じ仕事を繰り返し練習する
どうしても覚えられない仕事があるときは、繰り返し練習することが効果的です。
できない、もしくは難しい業務があると、誰かに任せて逃げてしまいがちな人が多いですが、それではいつまで経ってもできるようにはなりません。
練習と実践を重ねることで、次第にスムーズに業務をこなせるようになっていくのです。
できない業務を避けるのではなく、積極的にその業務に取り掛かり覚えていきましょう。数をこなさなくては永遠に身につきません!
できたことを振り返る
毎日少しずつでも仕事ができるようになったことを振り返ることも大切です。
できなかったことができるようになると、自信につながります。
逆にできなかったことばかりに目を向けるのではなく、少しでも成長した点に目を向けることで、前向きな気持ちを持ち続けることができます。
店長視点でのアドバイス
失敗を恐れない
店長として、多くのアルバイトの指導をしてきましたが、最も大切にしているのは「失敗を恐れないこと」です。
失敗は成長の過程で不可欠なものであり、むしろ失敗を通じて次に生かすことができるのです。
最初は誰でもできないことばかりですが、その経験が後々のスキルとなります。
ポジティブなフィードバックを意識する
アルバイトが仕事を覚える過程で大切なのは、ポジティブなフィードバックを意識的に行うことです。
「できなかったこと」を指摘するのではなく、「できたこと」を認めることが、次へのモチベーションにつながります。
小さな成功を褒めることで、自信を持たせることができます。
目標を設定して少しずつ進む
仕事ができないと感じる時には、小さな目標を設定して少しずつ進んでいくことが大切です。
1日で全てを覚えることは不可能ですので、毎日少しずつ目標を達成することで、着実に成長することができます。
「今日はテンパらないようにゆっくり会話する接客をするぞ」など、些細なことから達成していきましょう!
仕事ができなくてキツく当たられるときは
自分を責めすぎない
仕事ができないことでキツくあたられると、自分がダメだと感じてしまうこともあります。
しかし、最初は誰でもうまくいかないものです。
自分を責めず、少しずつ成長していくことが大切です。
焦らず自分のペースで進んでいきましょう!
感情的にならず冷静に受け止める
キツくあたられたとき、感情的になりたくなる気持ちもわかりますが、冷静に受け止めることが大切です。
感情に流されるのではなく、相手の意見から学び、自分がどう改善すべきかを考えましょう。
キツくあたってくる店長は人間性に問題がありますが、指摘されている内容に関しては少なからず事実も混ざっているはずです。
そのため、店長の感情(イライラ)は受け止めず、フィードバックの方だけを受け止める意識を心がけましょう。
改善点を具体的に聞く
自分がどう改善すべきか、具体的に聞くことも大切です。
正直なところ、自分の悪いところを指摘してくれはするものの、肝心の改善方法の部分をしっかりと伝えてくれない指導者って多いですよね。
そのため、「どこがダメだったのか」「どうすれば良くなるのか」を尋ねることで、次にどう改善すればいいのかを明確にしておくとよいでしょう。
まとめ
「仕事ができない」と感じることは、アルバイトにおいて誰にでもある悩みです。
そんな風に悩んでいるときは、まず優先順位をつけて重要なことから覚え、教えてもらったことのメモを取ることで効率的に学びましょう。
できることを意識して自信を持ち、繰り返し練習することで自然に仕事が身についていきます。
すぐに完璧に仕事がこなせる人の方が異常なので、なかなか仕事が覚えられなくても、焦らず自分のペースで少しずつ成長していきましょう。