「スポーツジムでバイトをしてみたいけど、実際の仕事はどんな感じだろう?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
スポーツジムのアルバイトには、「運動しながらお金を稼ぎたい」「ジムの無料利用に興味がある」などの魅力があります。
一方で、「仕事内容がきつそう」「自分なんかでできるのかな?」という不安も付きまとうものです。
本記事では、フィットネスジムの勤務経験をもとに、スポーツジムのバイトの実態やメリット・デメリットを徹底的に解説します。
私は24時間ジムでの店長経験と、総合フィットネスクラブの勤務経験もあるので、かなりリアルな実態までお伝えできると思います!
スポーツジムのバイトはキツい?
店長の方針や場所によってキツさは異なるため一概には言えませんが、基本的には飲食店やコンビニなどと比べると業務自体は楽なことが多いです。
というのも、スポーツジムのお客さんは会員制なので、新規のお客さんが少ないためです。
新規のお客さんに対しては、見学案内や入会の手続き、トレーニング器具の使い方案内などがありますが、やはり会員制でないような一般的な接客業と比較すると、新規のお客さんは少ない傾向にあります。
既に会員になっているお客さんたちは、勝手に入館して、勝手に帰っていきます!
とはいえ、既存のお客さんからも器具の使い方を聞かれたり、退会の手続きをするといった対応はありますので、ずっと暇というわけではありませんよ!
スポーツジムバイトの仕事内容
ジムのアルバイトでは、様々な業務があります。
これらは「フロント業務」「清掃業務」「トレーニングエリア管理」「トレーニング指導補助」の大きく4つに分けられます。
それぞれの業務内容を詳しく見ていきましょう。
フロント業務
フロント業務は、ジムの顔としてお客様を最初に迎え入れる大切な役割です。
具体的には以下のような業務を担当します。
- 入会・退会手続き:新規会員の受付や契約内容の説明
- 電話対応:見学予約や施設についての問い合わせへの対応
- 会員管理:会員証の発行、書類やデータの管理
フロント業務では、丁寧な接客と明るい対応が求められますが、その分「ありがとう」と直接感謝される場面も多く、大きなやりがいを感じられる仕事です。
清掃業務
基本的に、館内の清掃はすべてスタッフが行います。
業者に依頼するとかではなく、トレーニングエリアからプール、お風呂まで、すべて出勤しているスタッフが担当することになります。
また、タオルや衣服の貸出をしている店舗の場合だと、洗濯などの業務も加わってきます。
トレーニングエリアの管理
ジムエリアでは、快適な環境を維持するための管理業務が中心です。
巡回しながら設備の点検や利用者の安全確認を行い、都度都度マシンやフロアの整頓、清掃なども担当します。
また、プールやお風呂が併設されているジムの場合は、スタッフが順番でプールの監視員をしたり、サウナやお風呂の温度や濃度チェックを定期的に行う業務もあります。
危険なことをしていたり、マナー違反者がいれば注意喚起も行います!
トレーニング指導とサポート
アルバイトスタッフでも、簡単なトレーニング指導を任されることがあります(新規入会者へのマシンの使い方指導など)。
また、お客さんからトレーニングの補助(潰れたら助けるなど)やフォームの動画撮影をお願いされることもあり、簡単なサポートも行います。
他にも、研修をクリアするとスタジオレッスンやパーソナルトレーニングをやらせてもらえるところもあり、時給が少し上がるのでおすすめです!
しっかりと研修で教えてくれるので、未経験者でも問題ありません!
業態によって業務の振り分け方が異なる
ここまで、フロント業務、清掃業務、ジムエリア管理業務、トレーニングサポート業務の4つを解説しましたが、4つすべて担当することもあれば、担当が別れていることもあります。
基本的には、総合フィットネスクラブはフロントとジムエリア管理の2つに分かれており、レッスンやトレーニングサポートはジムエリア管理のスタッフが行うことが多いです。
スタジオやプール、お風呂、サウナなどが併設されているジムのことです。
有名どころだと、「ルネサンス」「コナミ」「セントラル」「ゴールドジム」などが挙げられます。
一方、24時間マシン特化型ジムではすべての業務を一括で担当することが多いです。
幅広い業務を行うため、総合フィットネスクラブに比べて会員さんにトレーニングを教えたりする機会は若干少なくなります。
最近では24時間営業している総合フィットネスクラブもありますが、24時間ジムと言うと、基本的には”ジム設備のみ”(シャワーはあったりする)のジムのことを指すことが多いです。
有名どころだと、「FIT24」「JOY FIT」「エニタイム」などが挙げられます。
24時間ジムでは、館内の巡回時や会員様から声がかかったときにサポートをするスタンスです。
それに対して、総合フィットネスクラブの場合は、常にジムエリアに監視スタッフが置かれているところもあり、会員さんに積極的に声をかけていくスタンスのことが多いです。
基本のスタンスというだけで、どちらもスタッフ側から会員様に声をかけてサポートをします!
スポーツジムバイトのメリット
スポーツジムのアルバイトには、他の職種にはない魅力がたくさんあります。
ここでは、主なメリットを3つに分けて解説します。
トレーニング施設を無料利用できる
多くのスポーツジムでは、スタッフに施設の無料利用を提供しています。
これにより、トレーニング費用を節約しながら働くことができます。
例えば、シフト前後にジムを利用できるため、運動を習慣化しやすいのもメリットです。
また、「バイトついでに体を鍛えたい」「ダイエットを始めたい」といった目的で応募する方にとっては、この特典が最大の魅力と言えるでしょう。
うちの店舗も、出勤前、休憩時間、退勤後のいずれかに筋トレをする習慣がついている人が多くいました!
健康的な生活習慣が身につく
スポーツジムで働くことで、健康意識が自然と高まります。
利用者や同僚が健康的なライフスタイルを送っている姿を見ると、自分も「もっと体に気を遣おう」という気持ちになるものです。
さらに、ジムではトレーニング方法や簡単なダイエットなどに関する知識も得られるため、健康管理に役立ちます。
実際に、筆者がアルバイトしていた際には、スタッフ同士でおすすめの食事や運動法を共有することが日常的でした。
仲の良いお客さんができる
会員制のため、何度も同じお客さんと顔を合わせることになります。
最初にマシンの使い方を案内して接点ができていることもあるため、仲の良いお客さんができることもあるでしょう。
また、後からトレーニングについて質問されることもあるため、それをきっかけによく話すようになることも多いです。
スタッフだけでなく、お客さんにも仲のいい人がいると働きやすいですよね。
スポーツジムバイトのデメリット
メリットが多い一方で、スポーツジムのバイトにはいくつかのデメリットも存在します。
これらを事前に知ることで、自分に合った働き方を見つけやすくなります。
お客さんに注意をする機会が多い
スポーツジムでは、思っている以上にマナー違反者が多いです。
食事が禁止の場所での食事、使った器具を片付けない、複数器具の独占、長時間の器具占有、上半身の露出、大声や騒音など…
ビックリするほどマナーがない人が多いです。
また、ジムは会員制の店舗がほとんどなので、注意しないと同じ人にマナー違反を繰り返されてしまうため、注意せざるを得ません。
責任者が近くにいれば任せればいいのですが、必ずしも近くにいるとも限らず、お客さんから「あの人注意して」と急に声をかけられることも多々あります。
同じクレーマーと何度も遭遇する
クレーマーというものはどの職場でもほぼ必ず遭遇するものですが、スポーツジムは会員制のため、同じクレーマーに何度も遭遇することがあります。
もちろん必ずこういった常連クレーマーがいるわけではありませんが、他の接客業とは違い、こういったケースもあり得るということです。
私の肌感にはなりますが、半年〜1年に1人くらいの間隔でこういう人が入会してきますね…
筋トレ未経験者でもジムバイトはできる?よくある疑問
トレーニングに詳しくなくても大丈夫?
トレーニングに詳しくなくても、スポーツジムでのバイトは問題なくできます。
入社してから筋トレを始めるような人もいれば、入社後も一切筋トレをしない人もいるくらいなので、研修で教わる基礎的な知識だけ把握できていれば業務に支障はありません。
ジムに来る初心者は本当に何もわからない人ので、ちょっとしたアドバイスでも喜ばれます!
また、もしも会員さんから専門的なアドバイスを求められたとしても、それは会費とは別料金のパーソナルトレーナー※に聞くべきことなので、アルバイトスタッフが対応することではありません!
※パーソナルトレーナーは、スタッフとは別にいる有料の専門トレーナーのこと
もちろん、簡単なアドバイス程度はアルバイトスタッフも行いますよ!
マッチョじゃなくても大丈夫?
スポーツジムで働くからといって、必ずしもマッチョである必要はありません。
むしろ、同僚、アルバイト、面接に応募してくる人たちをたくさん見てきましたが、マッチョの人の方が圧倒的に少いです。
「マッチョじゃないとお客さんから不安がられるかも…」と心配になる方もいるかもしれませんが、スタッフとパーソナルトレーナーは別物なので気にしなくてOKです。
強いて言うなら、肥満体型でなければ何も思われないでしょう(肥満体型でも、働く分にはまったく問題ありません)。
ジムに来る人は肥満体型なお客さんも多いので、痩せているだけで「どうやってその体維持してるんですか?」と聞かれることもあるくらいです!
女性でも業務はこなせる?
女性であっても、まったく問題ありません。
むしろ、最近はSNSを活用する店舗が多く、女性スタッフが出た方が再生が回るので、積極的に募集しているようなところも多くあるくらいです。
ただ、女性だとトレーニングの補助ができるのか不安を感じる人も多いですよね。
ここも大して問題はなく、高重量を扱うような上級者は女性スタッフに補助を求めませんし、他にもスタッフがいるはずなので、できる人に任せてしまえば大丈夫です。
また、ほとんどのジムはセーフティ器具があり、補助スタッフなしでも安全にトレーニングができるようになっています!
まとめ
スポーツジムのアルバイトは、運動が好きな方やフィットネス業界に興味のある方にとって、魅力的な選択肢です。
仕事内容やメリット・デメリットをしっかり理解し、自分の目的やライフスタイルに合った職場を選ぶことで、より充実したバイト生活を送ることができるでしょう。
この記事を通じて、ジムで働くことに対するイメージが具体的になり、次のステップに進む勇気を持てたなら嬉しいです。
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